凡例 : ・ 一一八常よりことに聞ゆるもの 一一九絵にかきておとるもの : 一二〇かきまさりするもの 一二三あはれなるもの : 一二四正月寺に籠りたるは : 一二五いみじく心づきなきものは・ 一二六わびしげに見ゆるもの : 一二七暑げなるもの 一二八はづかしきもの・ 一二九むとくなるもの 一三〇修法は : 目次 原文現代語訳 一三一はしたなきもの : 一三二関白殿の、黒戸より出でさせたま ふとて 一三三九月ばかり夜一夜降り明かしたる 雨の : 一三四七日の若菜を・ : 一三五二月官の司に : 一三六頭弁の御もとよりとて : ・ 一三七などて官得はじめたる六位笏に : : : 三八 : ・ 一三八故殿の御ために、月ごとの十日 : : : 三九 : ・ 一三九頭弁の、職にまゐりたまひて : 一四〇五月ばかりに、月もなくいと暗き 原文現代語訳 ・ : 一一四六 一一四九
一四一円融院の御果ての年 : ・ 一四二つれづれなるもの 一四三つれづれなぐさむもの : 一四四とりどころなきもの : 一四五なほ世にめでたきもの臨時の祭 のおまへばかりの事 : 一四六故殿などおはしまさで、世ノ中に 事出で来 : ・ 一四七正月十日、空いと暗う : ・ 一四八清げなるをのこの、双六を : 一四九碁をやんごとなき人の打っとて : : : 五九 : ・ 一五〇おそろしげなるもの 一五一清しと見ゆるもの 一五二きたなげなるもの : 一五三いやしげなるもの : 一五四胸つぶるるもの 一五五うつくしきもの・ 一五六人ばへするもの 一五七名おそろしきもの E.g pg 四 ノ人ノ人ノ人 . 五 . ・ : 一一六四 一五八見るにことなる事なきもの、文字 に書きてこと。ことしき : 一五九むつかしげなるもの 一六〇えせものの所得るをりのこと : 一六一苦しげなるもの 一六二うらやましきもの : 一六三とくゆかしきもの : 一六四 . 心もとなきもの・ 一六五故殿の御服のころ : 一六六宰相中将斉信、宣方の中将と : 一六七昔おばえて不用なるもの : ・ 一六八たのもしげなきもの : 一六九読経は不断経 : ・ 一七〇近くて遠きもの : 一七一遠くて近きもの : 一七二井は : 一七三受領は : 一七四やどりづかさの権の守は・ : 一七五大夫は : ノ又ノ、ノ入 . ノ人ノ入ノ、ノ人ノ、一ヒ - ヒーヒフ、プくプくフ、プくプくフ、 ( こ ) ( こ ) 夛し ツしツし一ヒプくプく . 五 . 五 . ・ : 一一七六
一七六六位の蔵人、思ひかくべき事にも あらず。かうぶり得て : 一七七女の一人住む家などは : ・ 一七八宮仕へ人の里なども 一七九雪のいと高くはあらで : ・ 一八〇村上の御時、雪のいと高う降りた るを 八七 : ・ 一八一みあれの宣旨の、五寸ばかりなる八七 : ・ 一八二宮にはじめてまゐりたるころ : 九四・ : 一八三したり顔なるもの 一八四位こそなはめでたきものにはあれ。 同じ人ながら、大夫の君や、侍従の 君など聞ゆるをりは : 一八五風は 一八六野分のまたの日こそ : 一八七、いにくきもの : 一八八島は : 一八九浜は : 一九〇浦は 八四・ : 九七・ : 一 8 一一八九 一九一寺は : 一九二経は : 一九三文は : 一九四仏は : 一九五物語は 一九六野は : ・ : 一 0 三 : 一九七陀羅尼は暁・ : 一 0 三 : 一九八遊びは夜 一九九遊びわざはさまあしけれど : 二〇〇舞は : 二〇一弾き物は : 一 0 四 : 二〇二笛は 二〇三見るものは : 二〇四五月ばかり山里にありく : 二〇五いみじう暑きころ : 二〇六五日の菖蒲の、秋冬過ぐるまで : : : 一一 0 : 二〇七よくたきしめたる薫物の : 二〇八月のいと明かき夜 : 二〇九大きにてよきもの ・ : 一一九四 ・ : 一一九四
二一〇短くてありぬべきもの : 二一一人の家につきづきしきもの : 二一二物へ行く道に、清げなるをのこの一一一一 : 一三行幸はめでたきもの : 二一四よろづの事よりも、わびしげなる 二一五細殿にびんなき人なむ、暁にかさ ささせて出でけるを : 一六四条ノ宮におはしますころ : 二一七十月十余日の月いと明かきに : 二一八大蔵卿ばかり耳とき人はなし : 二一九硯きたなげに塵ばみ : 一三〇人の硯を引き寄せて : 二二一めづらしと言ふべき事にはあらね ど、文こそなほ 二二二河は : 二二三むまやは : 一三四岡は : 一三五社は : ・ : 三 00 ・ : 三 00 ・ : き 0 ・ : き 0 一三六降るものは : 一三七日は : ・ : 三 0 三 一三九星は : 二三〇雲は ・ : 三 0 三 二三一さわがしきもの : ・ : 三 0 三 二三二ないがしろなるもの : ・ : 三 0 四 二三三ことばなめげなるもの ・ : 三 0 四 二三四さかしきもの : ・ : 三 0 四 ・ : 三 0 四 二三五上達部は : ・ : 三 0 四 二三六君達は : 二三七法師は ・ : 三 0 五 ・ : 三 0 五 二三九宮仕へ所は : ・ : 三 0 五 二四〇にくきもの、乳母の男こそあれ : : : 一き : ・ : 三 0 五 二四一一条院をば今内裏とそいふ : ・ : 一三 0 : ・ : き五 二四二身をかへたらむ人はかくやあらむ と見ゆるものは : 二四三雪高う降りて、今もなほ降るに : ・ : 三 0 六 ・ : 三 0 六
二四四細殿の遣戸を押しあけたれば : 二四五ただ過ぎに過ぐるもの : 二四六ことに人に知られぬもの : 二四七五六月のタがた、青き草を : 二四八賀茂へ詣づる道に 二四九八月つごもりに、太秦に詣づとて一三五 : 二五〇いみじくきたなきもの : 二五一せめておそろしきもの : 二五二たのもしきもの : 二五三いみじうしたてて婿取りたるに : 二五四うれしきもの 二五五御前に人々あまた、物仰せらるる ついでなどに : ・ 二五六関白殿、二月十日のほどに、法興 院の 二五七たふとき事 : ・ 二五八歌は 二五九指貫は 二六〇狩衣は : ・三 0 七 ・ : 三 0 七 ・ : 三 0 七 ・ : 三 0 七 ・ : 三 0 七 ・ : 三 0 八 : ・三 0 八 ・ : 三 0 八 ・ : 三 0 八 ・ : 三 0 八 ・ : 三 0 九 二六一単衣は 二六二男も女もよろづの事まさりてわろ きものことばの文字あやしく使 ひたるこそあれ 二六三下襲は 二六四扇の骨は : 二六五檜扇は : 二六六神は 二六七崎は 二六八屋は 一一六九時奏するいみじうをかし : ・ 二七〇日のうらうらとある昼つかた : 二七一成信中将は、入道兵部卿宮の御子 二七二常に文おこする人 二七三ただ朝は、さしもあらざりつる空 の、いと暗うかき曇りて : 二七四きらきらしきもの : 二七五神のいたく鳴るをりに 一六五 : ・ 一七 0 : ・ : 三一一六 ・ : 三三 0
二七六坤元録の御屏風こそ、をかしうお ばゆる名なれ : ・ 二七七方違へなどして、夜深く帰る : 二七八雪のいと高く降りたるを、例なら ず御格子まゐらせて 二七九陰陽師のもとなる童べ : 二八〇三月ばかり物忌しにとて : 一一八一清水に籠りたるころ : 二八二十二月二十四日、宮の御仏名の初 ・ : 三三四 夜 二八三宮仕へする人々の出であつまりて一七八 : ・ : 三三五 二八四家ひろく清げにて、親族はさらな 二八五見ならひするもの : 二八六うちとくまじきもの : 二八七右衛門尉なる者の、えせなる親を 持たりて : 二八八また、小野殿の母上こそは : 二八九また、業平が母の宮の : ・ : 三三七 ・ : 三三七 ・ : 三三五 ・ : 三三五 ・ : 三三五 二九〇をかしと思ひし歌などを草子に書 きておきたるに 一八三 : 二九一よろしき男を、下衆女などのめで一八三 : ・ 二九二大納一言殿まゐりて、文の事など奏 したまふに : 二九三僧都の君の御乳母、御匣殿とこそ 二九四男は、女親亡くなりて、親一人あ 二九五定て僧都に袿なし : 二九六まことや、かうやヘくだると言ひ ける人に・ 二九七ある女房の、遠江の守の子なる人 を語らひてあるが : 二九八便なき所にて、人に物を言ひける 二九九唐衣は : 三〇〇裳は : 三〇一織物は : ・ : 三四一一 : ・三四一一 ・ : 三四一一 : ・一八七・ : : 三四 0 ・ : 三三八 ・ : 三三八
三〇二紋は : 三〇三夏のうは着は 三〇四かたちよき君達の、弾正にておは する : 三〇五病は : 心づきなきもの・ 三〇六 三〇七宮仕へ人のもとに来などする男の、 そこにて : 三〇八初瀬に詣でて、局にゐたるに : 三〇九言ひにくきもの 三一〇四位五位は冬。六位は夏・ : 品こそ男も女もあらまほしき事な ンめれ : 一二人の顔にとりつきてよしと見ゆる 所は 二一三たくみの物食ふこそ、いとあやし けれ 三一四物語をもせよ、昔物語もせよ : 三一五ある所に、中の君とかや言ひける ・ : 三四一一 ・ : 三四三 ・ : 三四三 ・ : 三四四 ・ : 三四四 ・ : 三四五 ・ : 三四五 ・ : 三四五 ・ : 三四五 ・ : 三四六 ・ : 三四六 人のもとに 三一六女房のまかり出でまゐりする人の、 車を借りたれば : 三一七好き好きしくて一人住みする人の一究 : 三一八清げなる若き人の、直衣も、うへ の衣も、狩衣もいとよくて : 三一九前の木立高う、庭ひろき家の : 三二〇見苦しきもの・ 一一三一物暗うなりて、文字も書かれずな りにたり。筆も使ひ果てて、これ を書き果てばや。この草子は、目 に見え心に田いふ事を、人やは見む ずると思ひて 三一三左中将のいまだ伊勢の守と聞えし 三二三わが心にもめでたくも思ふ事を、 人にり : 奥書 : ・ 一九七 : 一一 0 四 : ・ : 三四六 ・ : 三四七 ・ : 三四七 ・ : 三五 0 ・ : 三五 0 ・ : 三五四
四二本牛飼はおほきにてといふ次 に〕法師は : 女は : 女の遊びは 五いみじう暑き昼中に : 六南ならずは 七大路近なる所にて聞けば : ・ 八森は 九九月二十日あまりのほど : ・ 一〇清水などにまゐりて、坂もとのば るほど 、いにくきものの下〕 夜居にまゐりたる僧を : 一二世ノ中になほいと心憂きものは : : : 一一一六 : 三巻本系統諸本逸文 一たちは 二職におはしますころ ・ : 三璧 ・ : 三五五 ・ : 三五七 ・ : 三五七 ・ : 三五七 ・ : 三五七 ・ : 三五八 一三男こそ、なほいとありがたく : 一四よろづのことよりも情あるこそ : : : 一二八 : 一五人のうへ言ふを腹立つ人こそ 一六古代の人の指貫着たるこそ : 一七成信の中将こそ 一八左右の衛門の尉を 一九〔一本きよしとみゆるものの次 に〕夜まさりするもの : 二〇ひかげにおとるもの : 二一聞きにくきもの・ 二二文字に書きてあるやうあらめど心 得ぬもの : 二三下の心かまへてわろくてきょげに 見ゆるもの : 二四女のうは着は : 二五汗衫は : 一一六薄様色紙は : 二七硯の箱は : ・ : 三五八 ・ : 三五九 ・ : 三五九
二九墨は 三〇貝は 三一櫛の箱は : 三三蒔絵は : 三四火桶は : 三五夏のしつらひは : 三六冬のしつらひは : 三七畳は 三八檳榔毛は 三九荒れたる家の蓬ふかく、葎はひた る庭に 校訂付記 図録 四〇〔又一本〕 出で湯は 陀羅尼は 時は 下簾は : 目もあやなるもの : めでたきものの人の名につきてい ふかひなくきこゆる : 見るかひなきもの まづしげなるもの 本意なきもの ・ : 三六三 ・ : 三六四 ・ : 三六四 ・ : 三六四
ロ絵目次 葉月物語絵巻 : 枕草子絵巻 : 住吉物語絵巻 : : ワ 〈装丁〉中野博之
完訳日本の古典第十三巻枕草子 昭和年 8 月引日初版発行 定価一七〇〇円 校注・訳者松尾聰永井和子 発行者相賀徹夫 印刷所図書印刷株式会社 発行所株式会社小学館 〒期東京都千代田区一ッ橋一一ー三ー 振替口座東京八ー一一〇〇番 電話編集 ( 〇三 ) 一一三〇ー五六六九業務 ( 〇三 ) 二 三〇ー五三一一一三販売 ( 〇三 ) 一一三〇ー五七六八 ・造本には十分注意しておりますが、万一、落丁・乱丁 などの不良品がありましたらおとりかえいたします。 ・本書の一部あるいは全部を、無断で複写複製 ( コピー ) することは、法律で認められた場合を除き、著作者およ び出版者の権利の侵害となります。あらかじめ小社あて 許諾を求めてください。 Printed in Japan ( 著者検印は省略 ◎ SMatuo K. Nagai 1984 ISBN4 ・ 09 ・ 556013 ・ 4 いたしました )